セミファイナル、と決めるべからず
こんにちは。セミのみなさまをこよなく愛す者、化けザリガニです。
暑くて死にそう。
近所のスーパーに行くだけで頭がクラクラする。
帽子が欲しいけど、頭の形に似合うのがなかなか見つからないし、現在人生のお休み中なのでお金がないです。
今日、アパートの共用廊下の奥にひっくりかえったセミさんがいるのを見つけたので、着ていた日よけのカーディガンにくっつけて起こしてさしあげた。
写真を撮らせてくれた。やさしい。大感謝。
(単純に怖くて固まっていたなら申し訳ない)
このあと時間があったのでアパートの近くの道路を渡った公園まで送迎したところ、1番大きい木に向かって自力で飛んでいった。
羽ばたく音が可愛くて死ぬかとおもた。パタパタパタパターーーー
巷では、アパート前とか道端でひっくり返ってる状態のセミのことを「セミファイナル」というらしい。
多分、いずれすぐに死ぬからほっといたらええ。南無〜。という意味を含めてそう言っているのだと思われる。
でも化けザリガニはそんなことないと思っている。元気な子でもひっくり返ることがわりとあるのだ。
基本的にまるっこくて重さのある昆虫(セミに限らずカブトムシやカナブンなど)は重心が背中にある種類が多いようで、まだ元気な子でも何もない場所で一度ひっくり返ると起き上がれなくなる。
で、原因は分からないけど、起き上がれないまま時間が経つと死ぬか、かなり弱ってしまうみたい(これまでの飼育経験より)。
人間が上下逆さになるのと似たようなものなのだろうか。そこまでじゃないかな?不思議だけど…
だからカブトムシを飼っているときには、木の枝や葉っぱをたくさん敷いて、起き上がれるように気をつけていた。
そもそも、昆虫が長い間生きてきたであろう、人間に開拓されていない森の中には木の枝も落ち葉もない真っ平らな場所なんてほとんどなかっただろうから、一部の昆虫の体がそういう状態に対応していないのは仕方ないと思う。
だから夏にそういう場所を歩くときは、セミやカナブンがいないかどうか気にかけるようにしている。
一見動かずに死んでいる子も、生きていたら息を吹きかけると足を動かして反応してくれる。そして5~10匹に1匹くらいはまだ生きている!
このように、案外、徳を積むチャンスはそのへんの道端に転がって(落ちて?)いるものである。
セミファイナル、と決めるべからず。