巣穴暮らし

ザリガニかもしれない

生活は祈り

病気を治そうと前向きに生きている人間が抱えているその毎日のささいな葛藤や努力、過ぎていく時間を私は知っている。知っているというよりは、知ることになってしまったと表現するほうが正しいけれど。

また、毎日を懸命に生きている健常者の日々も、少しかもしれないが私は知っている。

健康な人を標準として作られた世の中では、健康な人も、不健康な人も生きづらい。

私たちは未来がもっと良くなるように祈りながら、できる限りのことをして、布団の中に入り、明日を待つ。


私はそんな生活を、祈りという言葉で表したい。

なんらかの宗教に属していなくても、この積み重ねる毎日こそが祈りだ。祈ることで私たちは救われるのだろうか。また、もっとよい未来にして、過去を生きてきた人たちを救うために何かができるだろうか。

私は祈り続ける。生活し続けていこう、これからも、未来がもっとよくなることを願って。